新規臨床研究開始のお知らせ

「口腔扁平上皮癌におけるFABP5の頸部リンパ節転移と脂質代謝における意義の検討」

富山大学附属病院歯科口腔外科では、口腔扁平上皮癌の治療成績向上を目的とした新規臨床研究を開始しました。

本研究では、手術で切除された腫瘍および頸部リンパ節を用いて、脂質代謝関連タンパク質 FABP5 の発現を解析し、

• 頸部リンパ節転移・被膜外浸潤との関連

• 脂質代謝分子（HSL, FASN など）との関係

を明らかにすることを目指しています。

術後補助療法の判断に役立つ新たなバイオマーカー開発につながる可能性があります。

本研究は診療録および既存の手術検体を用いた後ろ向き研究であり、患者さんに新たな負担が生じることはありません。

本研究は「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づき、富山大学倫理審査委員会にて承認されています（研究番号：R2025132）。