第49回日本頭頸部癌学会・総会学術講演会 参加報告

2025年06月15日

2025年6月13日・14日に札幌で開催された「第49回日本頭頸部癌学会・総会学術講演会」において、当科の山田慎一教授が参加・発表を行いました。

本学会では、「口腔扁平上皮癌における導入化学療法としてのPCE療法の有効性に関する検討」という演題で発表を行い、当科における臨床データに基づく最新の治療戦略について報告しました。

また、日本口腔がん臨床研究グループ(JOOG)のコアミーティングにも出席し、当科が新たに提案した研究「口腔扁平上皮癌終末期患者におけるWPCBALスコアの予後予測評価の妥当性に関する多機関共同後ろ向き観察研究」の実施が正式に承認されました。今後、多施設共同でのデータ収集と解析を通じ、より適切な予後評価手法の確立を目指します。

さらに、北海道がんセンター歯科口腔外科の秦浩信先生との会食を通じて、周術期口腔機能管理について意見交換を行い、臨床現場に即した知見の共有を図りました。

今回の学会参加を通じて、口腔癌診療における最新の知識を習得し、今後の臨床・研究活動に直結させていく所存です。安全かつ質の高い口腔癌治療の実現と、患者さんのQOL維持・向上に向けて、引き続き積極的に情報発信とエビデンス構築を行ってまいります。