臨床研究開始のお知らせ
2025年09月11日
富山大学学術研究部医学系歯科口腔外科学講座では、下記の臨床研究について倫理審査委員会の承認を得て開始いたしました。
研究課題名
「口腔扁平上皮癌終末期患者におけるWPCBALスコアの予後予測評価の妥当性に関する多機関共同後ろ向き観察研究」
研究の概要
本研究は、口腔扁平上皮癌終末期患者において、血液検査項目に基づく WPCBALスコア が予後予測ツールとして妥当であるかを評価することを目的としています。これまで終末期の予後予測は主観的評価に依存することが多く、正確性に課題がありました。本研究により、より客観的で信頼性の高い予後予測が可能となれば、患者さんやご家族の生活の質(QOL)の改善につながることが期待されます 。
研究の特徴
• 多施設共同研究(関東労災病院、広島大学、山口大学、鹿児島市立病院、信州大学、神戸大学、ほか全国の大学病院・基幹病院が参加)
• 富山大学が主施設としてデータ統合・解析を実施
• 研究期間:実施許可日 ~ 2027年3月31日
研究の意義
本研究成果は、終末期医療における予後予測を客観的に支える新たな根拠を提供し、患者さん・ご家族の意思決定支援や医療者による適切なケアの実現に寄与することを目指しています 。
対象者への対応について
本研究では、インフォームド・コンセントを個別に取得する代わりに、当講座ホームページに研究情報を公開し、対象となる方が研究への利用を拒否できる機会を保障しています。